育成会について

第2回育成会政策研修会

子ども達が必要な支援が受けることができるように

 

9月3日(水)、ウエルとばた多目的ホールにて第2回育成会政策研修会が行われました。この研修会は、法人主催で親の会を対象に障害福祉に関する情報を提供することを目的に今年から開催されています。

今回のテーマは、「障害支援区分について」、北九州市障害福祉部障害福祉センター 賀来将也障害認定係長を講師にお迎えして親の会会員、法人職員82名が参加して講演が行われました。

この障害支援区分とは、障害者等の多様な特性その他の心身の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示すものとして厚生労働省令で定める区分のことです。

障害福祉サービスを利用するためには、障害支援区分の認定を受け支給決定が必要ですが、今までの障害程度区分が平成26年4月1日より障害支援区分に変更されました。これは、「障害程度(重さ)」ではなく標準的な支援の必要の度合いを示す区分であることがわかりにくいことから名称変更されました。また、知的障害、精神障害の特性に応じて障害支援区分の認定が適正に行われるよう必要な措置が講じられました。さらに、障害支援区分の施行後2年を目途に障害支援区分の認定を含めた支給決定の在り方について検討を加え、その結果に基づいて所要の措置を講じるとされています。

障害程度区分では、106項目だった調査項目が変更となった障害支援区分では、80項目となり健康、栄養管理、危険の認識や読み書き、感覚過敏や感覚鈍磨、集団への不適応、多飲水、過飲水についてなど知的障害、精神障害、発達障害の特性をより反映されるような新たな調査項目も加わっています。

そして、医師意見書もより重要な役割を果たすことになり、精神症状、能力障害二軸評価2項目と生活障害評価7項目、てんかん等も医師意見書の一次判定に入っています。

重度の知的障害がある人にとっては、どのような支援が必要なのか本人自身が声をあげるのはとても難しいのが現実です。親や支援者が代弁することが日常ですので障害支援区分に関してもやはりその役目を負うことになります。本人にとってどのような支援が必要なのか、本人が本当にそれを望んでいるのか考えながらさらに変化する法律や様々な仕組みに対応できるよう学んでいきたいと研修を終え、強く思いました。

(副会長 平野千絵子)
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小倉南地区会の活動報告

 小倉南地区会では、平成26年9月25日(金)に、第2回研修会「防災を考える」をテーマに「福岡市民防災センター」に行きました。   福岡市民防災センターでは、最初に日本においての近年の災害などの映像が流れるガイダンスシアターを観ました。そのあと、ビル火災を想定した火災訓練、消火器による消火訓練、地震体験では震度7の揺れを体験し、強風体験では、風速30メートルの風の凄さを肌で感じました。ビル等の建物にある誘導灯は、停電になった場合、20分しか点灯しないこと、消火器の噴射時間は15秒など、教わりました。参加者からは、「防災については、見聞きすることも多いが、こうした、体験も、災害・人災に向き合ううえには、必要だと思う」という声も聞かれました。  __ 3     __ 4

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第54回九州地区手をつなぐ育成会沖縄大会

 8月30日(土)~31日(日)、第54回九州地区手をつなぐ育成会沖縄大会が行われ、第1分科会「育児と教育」の提言者として参加しました。   今回初めての沖縄、初めての一人旅にドキドキしながら出発当日を迎えました。息子の通所送迎バスを見送り、私も新調したキャリーバックを片手にいざ出発。生憎の小雨まじりの中、飛行機は数分遅れで離陸しました。途中の揺れに少々不安を感じながら那覇空港につきましたが沖縄も雨でした。  空港からは、大会会場(沖縄コンベンションセンター)へ打ち合わせのため直行し、会議が終わると外は、青空に素晴らしい虹が・・・。『沖縄に来たんだ~!』と実感した瞬間でした。  景色と言えばホテルの部屋から見た夕暮れもまた格別でした。雲は、低く垂れ、海の色は夕陽に照らされ紫色に見えました。こんなにゆっくりと景色を*眺めるのは久しぶりのことでした。いつも家族の誰かを気にかけ、お世話をすることが日常の私にとって、この非日常的な時間は、とても有難く感じました。やがて、辺りが暗くなるとホテルのビヤガーデンから沖縄民謡の歌声が聞こえてきました。  翌日の発表は、「成人を迎えるまでの道程とこれから~親として、支援者として~」と題して話しました。ようやく三男も今年の8月で20歳になり大人になりました。親としての責任はこれからも続いていきますが、気持ちの上では、一人の支援者として関わって生きて行こうと決め、子育ての25年間を振り返りました。さらにこれから、それぞれの自立に向けての取り組みなどを発表しました。おかしな話ですが発表を終え、自分自身の中でも子育てに区切りがついたような清々しい気持ちとなりました。このような機会をいただけましたこと、北九州市手をつなぐ育成会親の会会員の皆様に感謝いたします。   さて、発表を終えるとすぐ北九州に帰りましたが、三男は、私が家に居ないことが不安だったらしくインターフォンのモニターを絶えずチェックして玄関の入り口に座って不安げな声を上げていたようです。日ごろは、私のことなど気にせずマイペースな息子なのに、私の顔をみるなりとホッとした表情を浮かべ、お土産には、見向きもせず急いでキャリーバックを片付けてしまいました。  また、新たな息子の成長を確認して初めての沖縄一人旅は、思い出となりました。(副会長 平野千絵子)  P1000420   P1000423  P1000427

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いくせいかい110番

無題 平成26年度 権利擁護事業推進委員会の活動報告  ~「いくせいかい110番」をご存じですか~   7月16日に平成26年度、第1回権利擁護事業推進委員会が開催されました。 この会は、会員のために、身近な相談窓口として、平成17年に設置された、「いくせいかい110番」を重点活動に取り組んでいます。「いくせいかい110番」は、権利擁護事業推進委員会の構成委員である、副会長、地区長、事務局長等の輪番制で、会員の相談、悩みなどに対応します。会員の方が利用される際の手順としては、以下の通りとなります。 まず電話(受付:育成会本部℡093-884-1510)をかけて、相談日の予約をしていただきます。相談日は原則、毎月第3水曜日の10時~13時ですが、相談する人の都合に合わせて調整します。相談場所は出向いていくことも可能です。相談内容によっては、専門機関につなぐ場合もあります。相談する人の立場やプライバシーを十分尊重して、秘密は厳守いたします。 また、委員会では、各支部、家族会などからの要請があれば、担当者が出向き、会員皆様のお声を聞いたり、成年後見制度利用に関する相談、学習会のお手伝いもいたします。身近な相談窓口として、ぜひ利用ください。

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賛助会員募集中!

日本中の様々な団体で会員数が減少するという現実があります。北九州市手をつなぐ育成会親の会でも数年来、いろいろな取り組みを行っておりますが会員数の増加には至っていません。情報の多様化や障害福祉の充実で障害のある子どもの親として運動していかなくても生活に支障がなくなったからなのか?たしかに障害の早期発見、早期療育から個々に応じた特別支援教育の充実、教育、医療、福祉の連携や相談支援体制、法の整備など十年位前と比べてみてもとても変化してきています。しかし、私たちが目指す『共生社会』への道程は、まだ半ばです。子ども達が地域社会の一員としてありのままの生活が送れるように、さらに『親亡き後』という言葉が死語となるくらい子ども達の将来が明るいものとなるように私たちが運動体としてやらなくてはいけないことはたくさんあるのです。また、当会には、年齢幅広く様々な経験をしてきた親たちが集っています。インターネットの情報だけでは得ることのできない生きた声の中で互いに励まされ明日への活力に繋がっています。これは、この会の存在意義そのものだと思います。 しかし、これからは、親の努力だけでは限りがあります。このホームページを今、見てくださっているあなたの力が必要です。この会の目的を知ってもらうこと、知的障害のある子ども達を知ってもらうこと、支援してもらうことで共生社会を築くのです。 どうか、当会にご賛同いただき、賛助会員として入会くださいますようお願いいたします。                                           年会費 個人及び団体 一口3,000円から                                           詳しくは、育成会事務局までご連絡ください TEL(093)884-1510

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