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会長挨拶
令和5年度を迎えて
北九州市手をつなぐ育成会
会長 服 部 栄 子
私ども育成会は、「障害があっても地域の中であたり前に生活できる」社会の実現をめざして運動体として活動を続けていますが、来年で設立60周年を迎えます。ひと口に60年といっても、これだけ長く活動を続けて来られたのは、先輩の親御さんはもちろんのこと、支援者、関係機関や行政など多くの方のご協力、ご支援があったからこそだと感慨深い思いです。
知的障害のある本人の代弁者として親たちが声を上げ続けてきたおかげで、障害福祉制度が少しずつ整えられ、学校に行けない、日中活動の場もなかった時代を経て、現在は、一例をあげると、障害のある子どもを抱えていても、母親も仕事が出来る時代になりました。学校卒業後の進路も選択肢が増えており、それはとても喜ばしいことだと思いますが、反面、現実を見渡すとまだまだ、障害のある人たちが安心して生活できる環境は整っていないと言わざるを得ません。
また、コロナ禍の3年間、社会の状況は良くも悪くも一変しました。リモートを利用できる機会が増え、会場まで出向かなくても研修や会議に参加できる、在宅での勤務や事業所利用が出来るなど便利になったこともありますが、やはり障害のある人や、家族、支援者は制限の多い生活のしづらさを感じる場面が多かったのではないでしょうか。
けれども、この体験をなかったことにせず「ピンチをチャンスに変える」機会ととらえ前向きに歩んでいけたらと考えています。
60年という歴史を踏まえて、運動体として変えてはいけない事と、変化に対応できる柔軟さを持ち合わせながら親亡き後ではなく親あるうちに、本人の生きる権利を守るために、本人たちの意思も尊重しながら明るく、無理せず少しだけ頑張りながら楽しく活動していきましょう。
最後に、この一年も、行政や関係機関、他団体の皆様にもご支援、ご協力をいただきながら会員さんと共に歩みを進めていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
会の名称
北九州市手をつなぐ育成会(親の会)
英語では INCLUSION KITAKYUSYU
Kitakyusyu Assosiation Of People With Intellectual Disabilities
活動の目標
知的障害のある人の自立と社会参加を促進する当事者団体として、本人の気持ちや願いが大切にされ、権利が守られ、親も子も安心して暮らせるインクルージョン(共生)社会の実現が目標です。
会の歩み
1964年 | 旧5市合併による「北九州市」の誕生に合わせて、北九州市精神薄弱者育成会を結成しました。 |
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1978年 | 念願であった法人化を果たし、社会福祉法人 北九州市精神薄弱者育成会が誕生しました。 |
1994年 | 親の会育成会と法人育成会に組織を分け、運動体と事業体とに機能分担し新出発しました。 |
1996年 | 「北九州市手をつなぐ育成会」に会名を変更しました。 |
1998年 | 10月1日を記念日とする「育成会の日」を創設しました。 |
2001年 | 知的障害者の余暇活動、生涯学習を推進する「青春大学校」事業を開始しました。 |
2004年 | 結成40周年を迎えました。 |
組織と会員
会長 | 1名 |
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副会長 | 若干名 |
事務局長 | 1名 |
地区長 | 7名 |
支部長 | 約18名 |
委員会委員長 | 3名 |
監査委員 | 2名 |
事務局へのアクセス
〒804-0067
北九州市戸畑区汐井町1-6 ウェルとばた7階
TEL.093-884-1510
FAX.093-884-1509
ホームページ:http://www.kitaikuoya.org
アクセス:JR鹿児島本線 戸畑駅下車 徒歩2分