育成会について

ステイホーム 乗り切ろうよ

ステイホーム 乗り切ろうよ

 新型コロナウイルスの感染拡大で、障害のある人たちの暮らしも大きな影響を受けています。「家から出ないで…」我慢の時期をどう過ごしているか、5人の話をお届けします。

 

自宅で過ごす日々 精神的に負荷

 新型コロナウイルス感染症対策として2月27日、全国に休校要請が発令されました。特別支援学校の児童生徒の多くが利用している放課後等デイサービスは、事業所により多少の違いはあるものの通常の長期休暇と同じ時間帯で対応して頂いているようですが、感染の不安から利用を控えて家庭で過ごしている児童生徒も多いように思われます。我が家の中学部2年生の娘は、緊急事態宣言が出されてからの約2週間は放課後等デイサービスの利用を控えて自宅で過ごしていましたが、「食事を摂らなくなる」「些細な事で癇癪を起こす」など精神的にも相当の負荷がかかっている事を感じ、その後は週に1~2日放課後等デイサービスを利用するというペースに戻す事で、少しずつ精神面での不安定さも解消されて来ているようです。

 自宅での過ごし方としては、タブレットでYouTubeを見たり、好きな玩具で遊んだりという感じで、気分がのっているときには本人のレベルに応じた課題にも取り組んでいますが、学校で先生やお友達と過ごすことも大好きな娘にはやはり物足りない日々のようです。今はただ、少しずつでも当たり前の日常が戻ってくることを願うばかりです。

 

見えないウイルスと戦う日々

 新型コロナウイルスという見えない敵との戦いは、3月から始まりました。育成会本部での研修や会議等はすべて延期や中止の状況です。地区会の活動も同様で総会の準備も止まったままです。そんな中、娘へこのウイルスの恐ろしさをどう伝え理解させるか悩みましたが、今では手洗い・うがい・マスクの装着は完璧になり、感染リスクの高いバスでの通所は本人の強い希望で継続しています。また、運動不足軽減を目的に家族で散歩をしています。スーパームーンの美しさに感動し、開催予定のポスターがない真っ暗な北九州ソレイユホール。ランニングやウォーキングを楽しむ人がいる夜の勝山公園。医療従事者に感謝を込めてブルーにライトアップされた小倉城。など30分のコースです。都会の映像でしか見たことがなかったウーバーイーツ配達員の「自転車」を数台見かけました。これも自粛の光景でしょうか。

 

当たり前の生活の有難さを痛感

 4月13日から5月17日迄、息子は日中の事業所とGHの利用を休み自宅で過ごしました。在宅生活では、毎日取り組む事を準備する、太らない事の2点に留意しました。パソコンで適度に過ごすことはできますが長期間は無理なので、毎日、計算や漢字ドリル、自分の部屋の掃除、毎食後の食器洗いを日課としました。また体力も有り余っているので、窓ふきや掃除、時に家具の移動等の手伝い等も。外出できないストレスはあったと思いますが、自宅が好きなのでそんな生活にも耐えられたかな?と思います。

 息子が嫌がらずに出来ることを考えながらの日々で、朝出かけて、夕方帰ってくるという当たり前の生活が、本当に有難いと痛感した1か月でした。

 

自粛生活 親子関係を考えさせられた

 お陰様で平日利用している生活介護事業所は、通所可能でした。でも土曜、祝日だけ利用している事業所と日中一時支援(日帰りショート)は休止となり、週の生活リズムは変わり、ショートステイ利用を目標にやり始めたばかりの努力が白紙になりました。

 そのような中でもヘルパーさんとの散歩や居宅介護利用には影響なく、少なからず増えた親子の時間は、ストレッチや食事で楽しみましたが、例えば掃除一つにしても「自分が動いている時間、ソファーでごろっと寝転んでいる娘に気を遣っている私」がそこにはいましたし、ストレッチさせるにしても娘の2倍は動いている私。楽しみながらもほとほと疲れを感じているところですが、娘も「お母さんうるさい」と思っているかもしれません。

 

大切なことに気づいた自粛生活

 自閉症の息子達はルーティンな暮らしの中で穏やかな日々を過ごせています。でもコロナ禍は、容赦なく彼らの生活にも迫ってきました。例えば余暇の水泳も休止で運動不足、さらに「再開は、いつなのか?」と毎日のようにLINEで尋ねてきました。私は、上手に本人が納得できる返答が出来ず、私宛に送られてきた休止の連絡をそのまま息子のLINEに転送しました。すると意外にも腑に落ちたようで落ち着くことができました。また、情報を得ることが苦手な息子たちにとって、ショッピングモールの休業やバスの減便は理解し難く常に混乱が伴いました。しかし、マスクを着けることや手指の消毒は習慣となり、この自粛生活が今後の暮らし方を考えるきっかけにもなりました。今まで当たり前だと思っていた日々が実はそうではなかったと実感し、毎日を大切にしたいと思っているところです。

カテゴリー:その他

コロナ下の育成会活動について

コロナ下の育成会活動について

 新型コロナウイルス感染症の猛威で、北九州市手をつなぐ育成会は、感染拡大を防止するため、3月以降の定例役員会やさまざまな会議、研修会等の行事を中止しました。ペアレントスクールと法人主催の政策研修会は、次年度へ延期します。

 

 障害のある人(本人)の余暇を支援する「青春大学校」は、前期講座(4月~9月)を休講し、本人主体の活動の場である「わいわい広場」は当面中止です。

 

 この間、親の会事務局はリスク回避のため業務時間を短縮(9:30~12:00)しています。

 

 会議を開くことも自粛する状況のもとで、本会第42回総会の開催に向けて準備を進め、6月5日、会員過半数の委任を受けて総会を終えることができました。

 

 これまで経験したことのない事態の中で令和2年度が始動しましたが、会員それぞれができる感染拡大の防止に努めつつ、育成会活動の一時も早い再開とそれを可能にする感染症の早期終息を願うものです。

 

 なお、令和2年度の福岡県育成会、九州地区育成会、全国育成会連合会主催の大会行事は、全て中止となりました。

カテゴリー:その他

このページのトップへ