育成会について

第40回 総会

変わる制度に私たちの声を届けよう

第40回総会を開催

 

 北九州市手をつなぐ育成会は、6月1日、ウェルとばた多目的ホールに於いて、第40回総会を開催し、会員475名(委任状を含む)が出席しました。

 冒頭、服部栄子会長は「4月、改正障害者総合支援法が施行され障害者の地域での暮らしを支える仕組み作りが始まろうとしています。今後も学びを深め、当事者団体としての意見や要望を発信していきましょう。また、8月25日には、「第58回九州地区手をつなぐ育成会北九州大会」を開催いたします。参加された方々が北九州に来て良かったと思っていただけるよう会員はもちろんの事、行政や関係機関の皆様にも力強いご協力をお願いしたいと思います。最後に本人達の笑顔は、私達の原動力です。その笑顔が沢山見られるようにこの一年も、育成会親の会、運動体として一歩ずつ歩みを進めていきましょう。」と挨拶しました。

 続いて本田忠弘市議会保健病院委員長、藤沢加代市議会教育文化委員長、阿髙和憲保健福祉局長、小松啓子法人育成会理事長が祝辞を述べました。

 議案審査では、松﨑千世佳さん(小倉北区在住)が議長に選出され、①平成29年度活動報告案②平成29年度収支決算案③平成30年度活動計画案④平成30年度収支予算案⑤平成30年度人事案が審議されすべて承認されました。30年度の活動では、事業化準備検討会は名称を改めて活動を継続していく事や、「いくせいかい110番」もリニューアルする事などが挙げられ、人事では阿部厚子さん(八幡東区在住)が監査委員に選任されました。

 なお、総会に先立ち、香月隆久障害福祉企画課長による「平成30年度障害福祉予算と障害者支援計画について」の説明がありました。

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新年度にあたって

新年度にあたって

 

北九州市手をつなぐ育成会(親の会)

会長 服 部 栄 子

 

 

 6月1日、第40回総会を終え親の会は平成30年度の活動を開始しました。

 今年度も、会員の皆様と「共生社会の実現」を目指して運動体として事業計画に沿って歩みを進めていきたいと思います。

 目まぐるしく変わっている障害福祉制度ですが、その内容を理解するためには私どもが制度についての学びを深め、足りない所、充実してほしい所を社会に向けて発信し続けていくことこそが親の会運動の原点であろうかと考えています。

 

 さて、私が本格的に育成会の活動に関わり始めたのは20数年前からですが、当時から親の会の活動には本部や地区会に多くの支援者に関わっていただき行事等を盛り上げてくださっていました。ある時、その支援者の一人の方に「親は、わが子のために労するのは当たり前ですが、第三者の方にこんなに一生懸命に関わってもらって本当にありがたい」と話したところ、その方は、「そんなことはありません。われわれは他人だから、やめようと思えばいつでもやめられる。でも親であることはやめられないし、逃げられないから大変ですよ」と言われたのです。その後、年を重ねるごとにその言葉は重みを増し、私の心の中にいつまでも刻まれています。「障害があっても地域であたりまえに暮らすことが出来る社会」の実現をめざすためには、まだまだ多くの課題が山積しています。いくつになっても親は学び続ける事、社会に対して発信していく事をやめてはならないと思います。しかし、それは苦しい事ばかりではなく親も人として成長することが出来たり、泣いたり笑ったりと同じ思いを分かち合うことができる仲間を得ることなど、多くの副産物をもたらしてくれる事は皆さんも感じているのではないでしょうか。

 

 今年度の事業計画の一つである「あんしんプロジェクト北九州」(旧名称は事業化準備検討会)も活動を開始しました。障害のある人の権利が護られ、将来にわたって安心して暮らし続ける事が出来る仕組み作りを活動目的に掲げ、活発に意見交換を行い私どもに出来る事を模索しています。

 

 最後になりましたが、8月25日には、北九州市育成会主管で「第58回九州地区手をつなぐ育成会北九州大会」を開催します。親の会大会、本人大会とも現在実行委員会を立ち上げ準備を進めているところですが、九州各県からの仲間を笑顔で迎え「障害のある人の人権と権利を擁護し、共生社会の実現をめざそう」というテーマのもと、大いに語り合い研鑽を積むことで今後の親の会運動の力にしていきたいものです。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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ドリームナイト・アット・ザ・ズー 今年も開園

☆楽しいひととき☆ 

ドリームナイト・アット・ザ・ズー 今年も開園

 

 

 障害のある子どもたちとその家族を閉園後の動物園に招待し、気兼ねなく楽しいひと時を過ごしてもらうという国際的なプロジェクト「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」が、5月26日、到津の森公園(小倉北区上到津)で開催されました。時間は17時30分から20時まで。参加者は年々増え、約2000人が貸し切りの動物園で、大勢のボランティアの出迎えともてなしを受けました。まずフェイスシールやルミカライトを受け取り、ウサギやモルモットとふれあい、ヤギにキャベツをやり、キリンやライオンのガイドを聞き、当日割引の遊具を楽しみ、シャボン玉とばし、楽ちんヨガ、スタンプラリーなど企画された多彩なプログラムを、子どもはのびのびと楽しみ、はしゃぎ、大人はそれを見て元気をもらいました。多様な出会いがあり交流するひととき、またの折が望まれます。

 このイベント運営には多数の企業や団体等の協賛・協力があり、事前に行われたボランティア(企業、団体含む高校生、大学生、社会人)の研修会は、北九州市障害福祉団体連絡協議会が実施に当たりました。

 

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政策会議

 

育成会の要望活動を担う「政策会議」を開催

 

 政策会議は、知的障害者の現状を発信し、当事者がより利用しやすい制度施策を求めて、行政(国、北九州市)への要望事項を協議、精査する場です。会議のメンバーは、副会長、事務局長、地区長、各対策委員長及び特別委員で構成されています。

 5月21日、第1回政策会議がウェルとばたで開かれ、今年度の要望活動の取り組みがスタートしました。

 具体的には、4月に全会員に向けて行政に対する要望等の募集を行い、さらに各地区会や対策委員会において検討された要望や意見をこの政策会議で集約し、協議、精査して7月中には今年度の要望書を作成する予定です。こうして作られた要望書は、速やかに行政へ提出して施策への反映を要請しますが、北九州市については回答を得た後、例年意見交換会を行っています。

 要望活動は運動体である親の会にとって重要な取り組みです。会員の「日常の困りごと」や「こんなサービスがあったらいいのに」とか、「このサービスは使いにくいから改善してほしい」など身近な出来事が運動に繋がります。声を上げましょう。

 なお要望事項や回答は、今後の「ふたば」紙面に掲載します。

 

 

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地区会活動紹介

地区育成会/総会で新年度が始動

 

 門司地区会は、本人レクリエーションや研修等を行ないながら、「ここに来ればホッとする、何でも話せる」という地区会をめざして活動しています。

 今年度も、5月29日(火)に地区総会を行い全ての議事が承認され、新年度に向けての活動が始まりました。参加者は年を経るごとに少なくなっていますが、地域での顔見知りの関係を大切にし、地区活動を継続していく必要性を再認識することが出来ました。

 総会終了後は本部より出席していただいた久森副会長、国家副会長を交えて、それぞれの会員の近況を話してもらいながら懇談を行ないましたが、様々な体験を通してわが子の成長を感じ嬉しく思う反面、親亡き後本人の生活を守るためにはどうすればよいか。

 やはり、理解ある支援者の存在が必要だという言葉に一同うなづいていました。

 いざというときに、本人も親も安心できる仕組みはまだまだ不十分ですが、とりあえず今ある福祉サービスを利用しながら親離れ、子離れの準備をしつつ、本人が安心して生活出来るように今後も周囲に向けて発信していくことを申し合わせることができ、有意義な懇談の時間となりました。

(門司地区長 服部栄子)

 

 

 小倉北地区会では、5月23日、到津市民センターで定期総会を行い、29年度活動・決算報告、30年度活動計画・予算案などを審議し可決されました。今年度も、本人たちが楽しみにしている「リズム体操」、「ボウリング&カラオケ」を企画し、親子で「お菓子作り」にも挑戦します。また、会員同士の繋がりを深める「親睦会」や到津ひまわり学園保護者との「交流会」は地区会の大切な取り組みとして今後も継続していきたいと思います。学習会については、本部主催のペアレントスクールなどへの積極的な参加を呼びかけていきます。

 総会終了後には「語る会」を行い、日頃の子どもの様子や困っていることなど参加者全員が発表しました。その中でグループホームを利用している保護者に対して、ホームでの余暇の過ごし方や職員との情報交換の頻度、帰省中の本人の様子など細かい質問がありました。また、法人育成会事業所の利用者からは4月からの食事サービス変更に伴う本人の変化や戸惑いが語られました。そして、本人や家族の願いをコーディネートするサービス等利用計画の重要性を再確認すると共に、その作成やモニタリングのあり方など問題点が提示され、活発な意見交換の場となりました。アットホームで身近な地区会の活動にみなさんも参加してみませんか。

(小倉北地区長 久森栄子)

 

 小倉南地区会は、5月25日(金)、小倉南生涯学習センターで総会を開催しました。すべての議案が承認され、平成30年度の活動が本格的にスタートしました。29年度は、会員同士の交流を主に研修会を2回開催しました。1回目の研修会では、育成会の服部栄子会長が同席して、参加した会員同士、自己紹介を兼ねて情報交換をしました。2回目は太宰府方面に工場見学に出かけ、交流も兼ねての研修会となりました。

 本年度も総会後、第1回の研修会を開催しました。『本人にとっての成年後見制度を考えよう』をテーマに、一般社団法人みるとの安部裕一次長を講師に迎え、北九州市における成年後見制度について、「みると」「らいと」の取り組みや北九州市の現状などを聞きました。安部氏には参加した会員からの質問にも丁寧に答えていただき、成年後見制度をさらに身近に考える機会になりました。平成30年度も「学び・交流・余暇」を柱に、会員に寄り添える地区会活動を提案、実施していきたいと思います。

(小倉南地区長 真野かおる)

 

 

 5月29日若松地区会の総会を終えました。出席者は、20名弱でしたが若松、洞海両工芸舍の事業所長と副会長二人が出席してくださり小規模の総会となりました。

 事業報告、会計報告と無事審議が進み、後半は茶話会となりました。その際、若松工芸舍の小川所長から皆さんの関心がある若松区宮前に出来たグループホームのことやその地に二年後移転する若松工芸舍の情報などお聞きすることが出来ました。

(若松地区長 坂本ならゑ)

 

 5月25日、ウェルとばたにて総会を開催しました。会員46名(内委任状36名)出席のもと、平成29年度の活動・決算報告、また平成30年度の人事・活動計画・予算案について審議を行い、承認されました。今年度も会員間の交流を目指した「茶話会」、本人が参加できる「バスハイク」や「クリスマス会」の実施に取り組みたいと思いますが、年々参加者が減少しているという現実もあり、地区会の運営の難しさを感じています。

 総会後は、昨年と同様「語る会」を行いました。まず、本人を中心に日々関わっている家族や支援者、日中活動事業所や利用しているサービス等を「見える化」するための「エコマップ」を各々が描きました。それを基に、現在利用しているサービスが充分であるのか?また、足りないサービスは何だろう?等について意見交換を行いました。

 参加者からは、「週末のショートステイやヘルパーとの活動を息子がとても楽しみにしている。これからも続けていければ良いのだが・・」、「息子がどのようなサービスを利用しているのかを図式化することで、父親に説明するのにとても分かり易い」などの意見があり、有意義な会となりました。

(戸畑地区長 北田ひさ子)

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