育成会について

若松工芸舎支部/「家族支援」で学習会

若松工芸舎支部/「家族支援」で学習会

 

 育成会の若松工芸舎支部(青木悦子支部長)で2月18日、知的障害児者を持つ家族(親・兄弟等)の支援について学習した。昨年11月に育成会がまとめた提言を踏まえて行ったもので、講師は北原守会長が担当した。

 育成会では、一昨年12月に「家族支援を考える会」を設置、約一年かけてその在り方を協議し、昨年11月に提言をまとめた。その上で、シンポジウムを開いて内容を公表するとともに、北九州市に対して、①相談支援体制の充実、②特別支援教育の充実、③親亡き後も含めた本人自立支援サービスの充実の重点3項目の実施を申し入れた。

 今回の提言の特徴は、「家族支援」の方向を障害当事者(本人たち)へのサービスの向上にとどめず、家族の資質や介護スキルの向上、さらには共生のまちづくり等によって家族の負担軽減を打ち出しているところにあるが、対象とする範囲が広いことなどから今後も検討を重ね、具体策の充実を図ることにしている。特に、後半の家族の資質や介護スキルの向上、共生のまちづくり等による負担の軽減は先進事例も乏しく、北九州育成会独自の打ち出しになるものと思われる。

 この日の学習会では、「家族支援」の二つの方向を確認した後、家族の資質・スキルの向上や共生のまちづくりがどのように家族の負担軽減につながっていくかを学習した。この中で、例えば本人たちの意思決定支援では、家族が本人たちを受け入れる寛容さとコミュニケーション力を高めることで支援はより充実し、結果として家族の負担は軽減する。また、共生の地域づくりを進めることで家族・本人への支援も広がり、引いてはそれが家族の負担軽減にもつながるとして、地域との交流・貢献活動の大切さを学習した。

カテゴリー:活動報告

地域生活対策委員会活動報告

地域生活対策委員会活動報告/いのちのたび博物館見学

 

 北九州市いのちのたび博物館がユニバーサル化を目指しさまざまな取り組みをされていて、北九州市手をつなぐ育成会(親の会)へも聞き取り調査や講演の依頼が行われたことは、前述のとおりです。子ども達が当たり前に地域で日常生活を送ることができるようにと親の学びを重ねている地域生活対策委員会でもこのユニバーサル化に関心を持ち自分たちでも考えてみようということで2月12日(金)に見学に行ってきました。

 いのちのたび博物館は、北九州市八幡東区東田2-4-1にあり、さまざまな生物を太古から現在まで学べる自然史ゾーンと主に北九州市の歴史や暮らしを学ぶ歴史ゾーンがあり、壮大な展示物と資料から、いのちのつながりを学ぶことができる貴重な学習の場となっています。当日は、委員会のメンバー4名が参加しましたが、大人だけで行くということは、初めてでゆっくりと見学できたことに、感激したほどです。障害のある子どもを連れての外出は、ある程度の緊張感を持ちつつ、子どもが混乱しないだろうか、機嫌を悪くしないだろうかなど考えて自分の気持ちは置き去りのままであることに気づかされました。

 施設内では、展示物の効果のため薄暗い場所も多く自分の子どもには難しいかなと感じたり、順路や誘導がわかりにくかったり、展示説明の文字が小さくて障害者だけでなく、高齢の方もわかりにくいのではなどの意見がでました。

 その後は、見学を終え、場所を移し昼食を兼ねてのディスカッションを行いました。博物館だけでなく他の外出先でも困るのが母と息子、父と娘など異性同士で出かけた場合のトイレ事情。特に介助者側がトイレに行きたくなった時など本当に切実な課題です。子どもが小さい時は一緒に入った経験もありますが・・・。特に一人で待つということができない場合、見失ってしまうこともあります。今、そばに居たはずなのに一瞬、目を離したら居なかったという怖い経験をされたかたも多いはずです。近い将来、博物館など公共の施設では、コンシェルジュ的な何でも気軽にお願いできる方がいてくれたらと願います。

 しかし、障害児者の親として一番きつく辛いと思うことは、人の視線です。大きな声を出したりジャンプしてしまうなどの障害特性に向けられる鋭い視線とお叱りは、気持ちを強く持っているはずの親でさえも結構辛く、外出を後悔させてしまうほどです。

 そういえば見学中、見かけた特別支援学級の子ども達の中にも声を出したり列から離れてしまう子もいましたが、私たちには、その姿が微笑ましく、むしろ博物館の雰囲気を楽しんでいる子ども達を嬉しく思いました。そして気づきました。私達のように障害を理解して見守っていてくれる人が街中にたくさんいてくれたなら私達の子どもは、どんな場所でも自由に楽しむことができるはずだということ。そのためには、やはり多くの理解を求め、啓発していくことが大切なんだと親の会の重要性を再確認しました。

 

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いのちのたび博物館

恐竜骨格標本

恐竜の等身大骨格標本

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地域生活対策委員会メンバー

 

カテゴリー:活動報告

小倉北地区会 活動報告

 

小倉北地区会活動 ミュージック・ケア

 

 12月7日、子ども文化会館の劇場にて、ミュージック・ケアを行いました。

北地区会の会員でもある中村みどりさんの指導で、まずはみんなが大好きなパラバルーンから。地区会の恒例行事なので、みんな始めから笑顔でした。次々に曲や動きが変わっても戸惑わずにできるのは、何年もやっている成果でしょう。

ひととおりプログラムが終わって、中村さんが一人ひとりの前に行ってシャボン玉を吹いてあげると、誰もが素敵な笑顔を見せてくれました。

 最後は、お菓子とジュースのおみやげをもらって解散。今年の活動も無事終了しました。

 

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カテゴリー:活動報告

いくせいかい110番

無題 平成26年度 権利擁護事業推進委員会の活動報告  ~「いくせいかい110番」をご存じですか~   7月16日に平成26年度、第1回権利擁護事業推進委員会が開催されました。 この会は、会員のために、身近な相談窓口として、平成17年に設置された、「いくせいかい110番」を重点活動に取り組んでいます。「いくせいかい110番」は、権利擁護事業推進委員会の構成委員である、副会長、地区長、事務局長等の輪番制で、会員の相談、悩みなどに対応します。会員の方が利用される際の手順としては、以下の通りとなります。 まず電話(受付:育成会本部℡093-884-1510)をかけて、相談日の予約をしていただきます。相談日は原則、毎月第3水曜日の10時~13時ですが、相談する人の都合に合わせて調整します。相談場所は出向いていくことも可能です。相談内容によっては、専門機関につなぐ場合もあります。相談する人の立場やプライバシーを十分尊重して、秘密は厳守いたします。 また、委員会では、各支部、家族会などからの要請があれば、担当者が出向き、会員皆様のお声を聞いたり、成年後見制度利用に関する相談、学習会のお手伝いもいたします。身近な相談窓口として、ぜひ利用ください。

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平成25年度ペアレントスクール

いつかすべての人が子どもから大人になっていく

3月11日(火)、ウエルとばた多目的ホールにてペアレントスクールを開催しました。今回は、シャルマ直美さん(福岡県臨床心理士会)を講師にお迎えして『知的に障害のある人の思いを聞き取るために』をテーマにお話ししていただきました。シャルマさんは、教員や海外での教育活動を経て法人育成会でも9年間、お勤めされていました。現在は、スクールカウンセラーや北九州市教育委員会の教育委員をされています。その様々な経験の中から、学んだことを保護者である私たちの気持ちに寄り添うように話してくださいました。

まず、いつかすべての人が子どもから大人になっていくということを心にとめながら年齢に合わせた支援を行うこと。大事なことは、最初に本人に伝えること。さらに、呼び方(あるいは、呼ばれ方)によって関係性が変わったり役割の意識も変わってくるということを考える中で障害のある我が子をどう呼ぶのがいいのか。また、生活の質を向上させることや社会とのつながりの大切さも話されました。そのことを踏まえた上で『共感的理解』=(相手の立場に立って物事を考えたり心情を思いやったりする)や『受容』=(いったん受け入れる)すること。なぜなら受容してもらったことで元気になり次へステップアップすることができるから。そして、傾聴(文字通り十の耳と目と心で聴く)されることで心がすっきりして尊重されていると感じ自分のできることをしようとする力を引き出すことができると結ばれました。

今回のペアレントスクールは、だんだんと大人になっていく我が子との日常の関わりを見つめ直すいい機会となりました。

 

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