育成会について

地区会学習会

地区会学習会

 障害により判断能力が不十分なために財産侵害を受けたり人間としての尊厳が損なわれることのないように、法律面や生活面で支援する仕組みとして「成年後見制度」があります。親としての課題である「親亡き後」の問題として今回、北九州市手をつなぐ育成会親の会の下記の地区会で制度についての学習会が開催されましたのでご報告いたします。

 

 門司地区会(服部栄子地区長)は2月17日、小倉南地区会(真野かおる地区長)は2月18日に北九州成年後見センター「みると」次長の安部裕一氏をお迎えして制度の内容や手続きについて資料や具体的な事例を交えてわかりやすく説明していただき、参加者からの質疑にも丁寧に回答いただき大変充実した研修となりました。

 さらに2月26日には、戸畑地区会(北田ひさ子地区長)で市民後見人の講座を受講され制度に精通され法律関係にも詳しい北九州市手をつなぐ育成会親の会事務局長の木村由美子さんを講師に招いて知的障害者と成年後見制度についての学習会を行いました。

 親亡き後の子どもの暮らしを考えると日ごろからの自立に向けた親としてできる支援と共に障害者の権利保護である成年後見制度についても学んでいきたいと思います。学習会の最後に『たとえ成年後見制度を利用したとしても親に代わるものではない』と繰り返し話した木村さんの言葉は、同じ障害者の親として印象深く胸に刻まれました。

 

門司地区会

2/17  門司地区会 学習会

 

小倉南地区会

  2/18  小倉南地区会 学習会

 

P1000551

2/26  戸畑地区会  学習会

 

 

 

 

カテゴリー:その他

いのちのたび博物館/知的障害者当事者と意見交換

「いのちのたび博物館」/ユニバーサル化で知的障害当事者と意見交換

 

 北九州市の「いのちのたび博物館」では2月14日、知的障害のある青年たち3人から博物館の展示の在り方や職員の対応などについて意見を聞いた。同館は高齢者、障害者、外国人等にも親しまれる博物館を目指し、2年がかりでユニバーサル化事業を進めており、今回の取組みもその一環。育成会から大石翔平さん、大庭竜彦さん、辰島和義さんが参加した。

 同館は正式には北九州市立自然史・歴史博物館といい、地球誕生(35億年前)以来の生命の進化と人の歴史を展示解説している。年間の来館者は45万人を超えるといわれ、児童生徒をはじめとする一般市民のほか最近は他県や海外からの来館者も増えているという。特に人気があるのが自然史系・中生代の恐竜の展示で、白亜紀の北九州を再現した360度体感型ジオラマを擁するエンバイラマ館はそのスポットのひとつ。また、新生代コーナーに展示されている5000万年前のブロントテリウムは日本で唯一の実物化石とされ、人気を集めている。

 一方、歴史系では北九州市の三大夏祭りのほか、明治時代の農家と農具、古代住居と昭和30年代の住居等が展示されているほか、「路」がテーマの展示館では銅矛、装飾古墳、黒田24万騎画像、山本作兵衛炭鉱記録などを展示して、同市の歴史の歩みを学ぼうとしている。

 この日、同館の学芸員の案内で館内を観覧した3人は、それぞれのコーナーの前で展示物や展示の仕方、さらには災害など緊急事態への対応等について感想を述べるとともに、見学後は学芸員と懇談した。この中で、3人からは「現代における電子機器や文房具の変遷が理解できるコーナーがほしい」、「地震など災害時の対応は大丈夫か」、「エンバイラマ館では音声や暗さで入館者がパニックを起こさないか」といった感想や意見が述べられた。 

 

P2140031

学芸員の案内で館内を見学する参加者

 

 

 

P2140016

恐竜の展示コーナーを観覧する参加者

 

P2140051

展示のあり方などで懇談する参加者

カテゴリー:その他

就労対策委員会学習会

就労対策委員会/共生社会と差別解消法で学習会

 

 育成会の就労対策委員会(吉武千恵子委員長)は2月18日、「共生社会」と障害者差別解消法について学習した。育成会活動にとって最重要なテーマとなるもので、講師は北原守会長が務めた。

「共生社会」の実現は障害者制度改革の目的であり、一方で差別解消法は「共生社会」実現に必須の法制度で、しかもこの4月から施行されることなどから、両者への理解促進は避けて通れない課題となっている。

 この日は、「共生社会」についてはその実現に向けての活動を中心に、また差別解消法では、法の仕組みと新たな差別を生みやすい「合理的配慮」について学習した。

 このうち「共生社会」実現への取組みでは、この際の「社会」はわれわれが今いる「場」を言い、具体的には家庭、学校、職場、地域等を指すことを確認するとともに、社会の縮図でもある地域を共生の場にするには、地域住民との交流、地域行事への参加、地域への貢献活動を通して信頼関係をつくっていくことが最も大切なことを学習した。その上で、共生の地域づくりには全ての人たちが主体性を持ち、自分のできる時に、自分にできるところから始めることが肝要なことも学んだ。

 一方、差別解消法では、①差別には障害を理由とした不当な取り扱いと、②合理的配慮に欠けた対応とがあり、国や地方自治体の行政機関では①②が禁止の対象となるものの、民間事業者は禁止は①のみで、②の合理的配慮は努力規定となっていることを学んだ。その上で、合理的配慮は環境を見直すことで障害者も健常者と同じように地域・社会生活が可能になるという「社会モデル」からくるもので、障害者側が環境の見直しを求めたのに対し、行政・民間事業者側が過度な負担を感じない範囲なのに適切な配慮を提供しなかった場合に差別として扱われることも学習した。

 また、差別解消法では相談や紛争の窓口として、行政機関、医療・福祉事業者、研究者、障害当事者等で構成する「地域協議会」の設置をうたっており、この日の学習会では、北九州市の取組みについても報告があった。

カテゴリー:その他

いのちのたび博物館~親の会と意見交換

いのちのたび博物館ユニバーサル化事業~親の会と意見交換~

 

 1月28日、ユニバーサル化に向けた意見交換会へ育成会から久森栄子、國家綾子両副会長と岩橋由美子さん(門司地区)の3名が出席し、担当職員の説明を受けながら展示コーナーやトイレなどへの案内がわかりやすくなっているか、使いやすい装置になっているか等を確認しました。また休憩場所が知的障害者にとってクールダウンする部屋として利用できるよう配慮してほしい事、障害者向けのワークショップや障害者施設のクッキーやケーキなどの販売ができるよう「共生の場」作りへの協力をお願いしました。

 当日は4名の職員が、私達の話に熱心に耳を傾けて「博物館が決して特別なものではない、楽しい場所としてインプットできるよう工夫を凝らしたい」と熱く語る姿勢に「ユニバーサルミュージアム化事業」への期待が膨らみました。

 

いのちのたび 2

担当職員と親の会との意見交換

 

カテゴリー:その他

障団連全体会

差別解消法の市条例制定/障団連が6月総会までに対応を決定

 

 北九州市障害福祉団体連絡協議会(障団連/育成会も加盟)は2月14日、全体会を開催し、障害者差別解消に関わる市条例の制定について協議した。その結果、この6月開催予定の同会の総会までに条例制定の是非も含め結論を出すことになった。それまでは障団連として解消法や条例化の先進事例などを学習するとともに、条例案についても試案を検討する。

 差別解消法はこの4月から施行されることになっている。それを受けて全国各地の地方自治体で条例化の動きが出ており、最初(平成18年)の千葉県をはじめ今日までに熊本県やさいたま市など14の県市で条例が制定・施行されている。そのきっかけとしては国の解消法では差別の定義が漠然としていることや、差別に対する相談・紛争の解決方法などが不十分なことを挙げ、それらを補うためとしているところが大半。一方で制定を急ぐあまり、市民の十分な理解が得られず失敗とみられているところもある。

 障団連では、差別解消法が運動目的の「共生社会」の実現に連動しているとの観点から、学習会等を開催して理解促進に努めるとともに、同法の施行に向けた市の課題検討会の事務局を務めた。また、昨年の秋以降は常任委員会で条例化に対する検討を開始し、6月総会までに結論を出すことを申し合わせていた。

 この日の全体会では、北原会長が「共生社会」の実現には差別解消法の精神を浸透させることが不可欠とした上で、「条例化に向けた忌憚のない意見をいただきたい」と挨拶した。この後、政策担当の林芳江副会長を座長に条例化の是非について協議し、解消法の不十分な点や先進事例の取り組みなどについて意見の交換を行った。なお、全体会には16団体が出席し、育成会からは北原守会長のほか、監査委員の池田和子さんと役員の山田八江子さんが参加した。

カテゴリー:その他

このページのトップへ